おいしい絵本・夏 「そだててあそぼう トマトの絵本」

まっかなトマトがいっぱい!

赤いトマトのぼうやが、青と白の横じまティーシャツを着て、にっこりとほほえんでいます。両方の目を嬉しそうに見開き、頭のてっぺんには、色鮮やかな緑のヘタの髪。真っ白な表紙の中央に、こんな強烈なトマトのキャラクターが描かれた絵本は、とてもカラフルで人目を魅きつけます。

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「トマトの絵本」表紙  (農山漁村文化協会) 

ブックデザインの楽しさに、わくわくしながらページをめくると、どの見開きにも、元気いっぱいのトマトのぼうやが登場。トマトに関する様々な知識を、ていねいに解説してくれます。

たとえば、野菜の中で、トマトは世界一たくさん食べられている。トマトに含まれているグルタミン酸は、こぶだしやかつおだしのうま味のもとと同じもの。だから、ミートソース、カラー、シチューなどの煮込み料理に入れると、とってもおいしい。西洋の有名なことわざは、「トマトが赤くなれば、医者は青くなる」。それはトマトには、ビタミンA・B・C、カリウム、鉄分がびっしりだから。等々、トマト嫌いの子どもたちに、やさしい言葉で教えてあげたい ものです。


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 楽しそうに本を見る、ご近所の翔(つばさ)くん

 

そんなトマトのすばらしさに、感心しながら読み進むと、次に実際の作り方が、詳しいイラストで図解されています。1月から12月までの、一年間の栽培ごよみでは、種まき、植えかえ、植えつけ、収穫の時期などをレクチャー。そして、畑選びや土作り、鉢から畑への苗の植えかえ、うね作りの方法などの場面では、可愛い子どもたちやトマトぼうやが、せっせと働きながら、詳しく説明してくれます。幼稚園や小学校の先生たちには、ぜひこの本を参考に、楽しいトマト作りをおすすめします。

支柱を立てて、一日ごとの茎の伸び方を測ったり、小さな黄色い花のつき方を観察したりと、子どもたちは、命を育てるすばらしさを満喫できることでしょう。

また、トマト栽培のよい点は、畑がなくとも 、植木鉢やプランターで手軽にできるところです。これなら自宅のマンションのベランダで、親子で栽培することも可能です。ちょっとした失敗で、トマトが病気のなってしまった時の対処法なども調べられるので、この一冊があれば安心です。


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折り紙作品  トマト・ミニトマト


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折り紙作品  カットトマト

 

さあ、そして実がなって収穫したら、子どもといっしょに、トマトを使ったお料理を作ってみましょう。旬のトマトを一年中おいしく食べるための、トマトピューレの作り方なども書いてあり、ビン詰めにするととても便利です。夏にぴったりのレモンを効かせた、ひんやり冷たいトマトシャーベットも絶品で す。この他、トマト、ナス、ピーマンなどを使った夏カレーも、これからの季節おいしくてヘルシーです。


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折り紙作品  トマトゼリー・トマトのシャーベット・皿 

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折り紙作品  トマトジュース・ストロー

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折り紙作品  目玉焼き・レタス・プチトマト

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折り紙作品  トマトとピーマン、ウインナーのピザ 


土に触れ命を育て、大切に収穫し、調理していただく、食育にぴったりのこの絵本は、自然や文化の総合学習シリーズ「そだててあそぼう」全100巻シリーズの一冊めです。この他に、ナス、サツマイモ、ジャガイモ、トウモロコシの絵本もあるので、ぜひいっしょに読んでみてください。

農文協「そだててあそぼう」の絵本はこちら→
 

ビタミンたっぷりの新鮮なトマト

トマトはナス科ナス属の植物で、原産地は南アメリカのアンデス山脈高原地帯です。日本には江戸時代、長崎に伝わり、最初は観賞用でした。トマトが食用になったのは、明治以降と言われています。トマトにはビタミンC・ B、カロチン他、豊富な栄養素がたくさん含まれています。


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